月別アーカイブ: 2017年 6月

Q. ラベンダーを育てたいのですが、名古屋の気候に合った品種を教えて下さい。

A.ラベンダーの産地や地域と言えば皆さんはどこを思い浮かべますか?ヨーロッパの国々や日本では北海道の富良野などをイメージするのではないでしょうか?
それは主だったラベンダーが、涼しい気候を好み耐寒性に優れている為、有名な産地や生育良好な名所がそのような場所になるからです。例えば北海道の緯度は、イタリアやフランス、スペインなどと北緯が類似しています。そういった地域には多くの産地があります。

では、名古屋の気候と比べてみるとどうでしょう?高温多湿な名古屋の夏はラベンダーにとって非常に酷な気候と言えます。人気のアングスティフォリア系(コモン、イングリッシュなど)やアングスティフォリア系などの交配種であるラバンディン系はフランスやスペイン、地中海沿岸部などが産地であり、名古屋とまったく違った気候となります。

高温多湿は、ラベンダーの大敵ではありますが、耐暑性に優れた品種もあります。ウサギの耳のような形の苞葉が特徴であるストエカス系(フレンチ)やデンタータ系のラベンダーです。こちらの系統の産地はスペインやアフリカ北部などです。

代表的な品種は、ストエカス系ではニュージーランドで作出された「アボンビュー」やデンタータ系の四季咲き種「デンタータ」です。入手は比較的容易な品種ですが、共に多湿は嫌いますので春や秋の植付け時の初期灌水以外は気を付けて灌水管理をします。地植えでは馴染んだ後は自然降雨に任せる感覚で良いです。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら様子を見ながらあげます。排水不良個所への植栽や土壌、下皿はご法度で根腐れを起こします。夏場は朝か夕方、秋は朝に水をあげると良いでしょう。また蒸れ防止、株の体力温存のためにも花穂はしっかりと摘んであげて下さい。刈込は花の後に切戻しと透かしを行います。秋の剪定は10月~11月上旬頃に行いますが株の状況によります。樹形が乱れたら2/3~半分程度の大きさに切り戻し株をリフレッシュします。

荒子川公園ラベンダーフェアは6月10日(土)~6月18日(日)まで開催します。

http://www.nga.or.jp/arako/files/2012/12/60f36b135b1f6126158c22e783ce44d8.pdf

アボンビュー アボンビュー

デンタータ デンタータ

ラバンディン系グロッソ ラバンディン系グロッソ

昨年の荒子川公園ラベンダー園の様子(グロッソ) (1) 昨年の荒子川公園ラベンダー園の様子(グロッソ) (1)

昨年の荒子川公園ラベンダー園の様子(グロッソ) (2) 昨年の荒子川公園ラベンダー園の様子(グロッソ) (2)

アジサイの不思議。アジサイの色はどうやって決まるの?

梅雨どきに咲く花といえば「アジサイ」です。ユキノシタ科ハイドランジア属に分類される落葉低木で学名では「Hydragea Spp.」となります。

 

 

わが国に自生しているものや園芸種として栽培されているものをアジサイ、ヨーロッパに渡って品種改良されたものをハイドランジアと一般的に呼んでいます。またアジサイの仲間でお茶の原料にもなる「アマチャ」というものもあります。

 

 

ちなみにアジサイには一般的なアジサイのイメージである「テマリ咲き」(写真1)や日本古来の「ガク咲き」(写真2)、円錐状にとがった「穂咲き」(写真3)などの形があります。また、アジサイの花のように見える部分は「装飾花」といわれ、中央に「両性花」といわれる種子をつくる花があります。

 

 

さて、そんなアジサイなのですが、大きく別けて赤系、青系、白系の3色があります。色はどうやって決まるのでしょうか。実はアジサイの色は土壌の酸度によって変わります。土壌が酸性だと青系に、アルカリ性だと赤系になります。ちなみにアジサイに含まれる色素(デルフィニジン)は基本的に赤色になるので土壌が中性のときは赤系になります。また白系のアジサイについては土壌が酸性の場合は純白色になり、中性~アルカリ性の場合はクリーム色になります。日本の土壌はやや酸性土壌が多いためよく見るアジサイは青系が多いかもしれませんね。

 

 

 

※元から赤系品種などで土壌の酸度では変わらない品種もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真1テマリ咲き 写真1テマリ咲き

写真2ガク咲き 写真2ガク咲き

写真3穂咲き 写真3穂咲き