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園芸相談Q&A 「タケ(ササ)の開花」

Q.88  この前、 タケ(ササ)の開花が話題となっていましたが、なぜ?

A.88   6月上旬、愛知県東部の山間部で「スズタケが開花しました!!」・・・と、この地方のみならず、全国のTV放送でもニュースがたくさん流れていましたよね。ちょうどその1か月前の5月上旬、私もその場所でハイキングをしていて、「あれッ!? スズタケにツボミがついてる!?」と気付いていまして、その後、こんなに開花が大きな話題になるとは思いませんでした。

 ご質問のように、では、なんでこんなに「タケ(ササ)の開花が話題」になっているのでしょうか?
 それはまず一つは、「めったに咲かない」からです。一説によると、このニュースになった場所では120年ぶりの開花だとか。つまり、この場所で、スズタケの開花を見たことがある人は、現存しないということになりますね。
 そしてもう一つの話題は、開花後、この辺り一面のスズタケは、一気に枯れてしまうということです。これらについては、「タケ(ササ)の性質」から考えられることです。タケ(ササ)は、地上に突き出た部分はそれぞれが単体のように見えますが、実は地下で互いにつながっています。一気に咲いたり、一気に枯れたりするのはそのためではないかと、割と容易に推測されます。ただし、どこまでどのように地下で互いがつながっているのかは、私、とっても疑問です。何百haもの広大な地面をごっそりめくって、地下茎を見れたらいいのですが・・・(^_^;)

 開花して一生を終える植物は珍しくありませんが、ここまで開花までのスパンが長い植物は、日本に自生する植物ではタケ(ササ)くらいです。その華々しいタケ(ササ)の開花は、「生」のサイクルの終焉だということは、経験上ではわかっているようです。しかし、サイクルのスパンが長すぎて過去の記録が少なく、まだまだ多くのナゾにつつまれているとのことです。もし、あなたも、タケ(ササ)の開花をみかけましたら、未来の誰かへ、何らかの観察記録を残しておくと、未来の誰かがあなたに、とっても感謝してくれるかもしれませんよ。

 それにしても、忘れてしまいそうなくらいの長い長い年月を、タケ(ササ)達は、一体全体どのようにカウントしながら生きているのでしょう。まぁ、時計やカレンダーを持つのは人間だけですから、そもそも「生」の時間感覚が、自然界と違うのかとは思いますが。
 「生」の最後に花を咲かせ、「生」を終えるこのタケ(ササ)に、ますますの魅力を感じたところで、今年の「七夕」は、未来の誰かへ想いをはせながら、短冊にメッセージでもを書いてみようかなぁ~と思います。どうです、あなたも短冊へ一筆いかがでしょうか(^_^)☆”  
  (ちなみに、このQ&Aをお届けしています、こちらみどりが丘公園に種類多く自生するタケ(ササ)は、どれも開花していませんのであしからず・・・)

 身近な植物の中にも、まだまだ未知の部分がいっぱいです。みなさんのちょっとした疑問から、これからも「みどり発見ネット」のネットワークをつなげていければと思います。

ツボミ状況(5月上旬) ツボミ状況(5月上旬)

開花状況(6月下旬) 開花状況(6月下旬)

ここのスズタケは、高さ2.0mくらいです。 ここのスズタケは、高さ2.0mくらいです。

みどりが丘公園のタケ(ササ)は、、、 みどりが丘公園のタケ(ササ)は、、、

開花していませんよ。 開花していませんよ。

七夕ですね。 七夕ですね。

今年の七夕は、短冊に、未来へメッセージを書いてみようと思います。 今年の七夕は、短冊に、未来へメッセージを書いてみようと思います。