月別アーカイブ: 2014年 8月

園芸相談Q&A『ゴーヤの葉に斑点ができてしまった』

Q64.緑のカーテンを育てているのですが、葉に斑点が出てきてしまいました。病気でしょうか?実を収穫するのでできれば薬剤を使いたくないのですが。

A64.ゴーヤの葉に斑点ができる病気としては『ツルレイシ斑点病』、『ツルレイシ炭素病』『ツルレイシべと病』が考えられます。いずれもカビ病の一種で、気温が高く雨が続くと発生しやすくなります。薬剤を散布しない対処方法は次のようなことが考えられます。

 ・枯れた葉は全部取り除く
 ・葉がたくさん茂っているなら病気の葉は取り除く
 ・葉が少ない場合は、病原の部分(一部分)だけ
 切り取る

 また、病気にかかった落葉からも病気が広がっていくので気をつけて拾い処分するようにします。いずれにしても風通しを良くするなど、病気を未然に防ぐことや、早期発見し素早く対処することが大切です。

緑のカーテン 緑のカーテン

天白区島田緑地自然生態園でサギソウの観察会を開催しました!

お盆休みの真っただ中、8/16(土)に、名古屋市天白区にある島田緑地自然生態園の湿地で、サギソウの観察会を開催しました。

サギソウは、8月のお盆前後にシラサギが翼を広げたような花を咲かせ、多くの人を魅了する湿地性の植物です。
観察会が行われた島田緑地自然生態園では、名古屋市と共に、市民活動団体である「白玉星草と八丁トンボを守る島田湿地の会」(以下、島田湿地の会)の皆さんが、失われつつある名古屋の貴重な湿地、そしてそこに生きる希少な動植物を保全するために、日々、除草や外来種の駆除などの保全活動をしています。

今回の観察会は、島田湿地の会、天白土木事務所、(公財)名古屋市みどりの協会が協働で開催しました。
当日は、湿地に自生するサギソウを見に、多くの方が集まりました。
その数、なんと86人!!
島田湿地は、観察に訪れた方で大渋滞でした。

そんな中、可憐に咲くサギソウは、皆さんの心を癒してくれたのか、観察が終わった後には、
「かわいくて、きれいだったね。」
「本当にサギが翼を広げているみたいだった!」
など、たくさんの感想を頂きました。

初めは、予想以上の参加者に驚いていた島田湿地の会の皆さんも、参加者の笑顔を見て、うれしそうに微笑んでいました。
日頃の活動が報われる一瞬です。
怪我や事故もなく無事に観察会が終わったのが、私たちとしても何よりのことでした。

実は、島田緑地自然生態園は、湿地保全の観点から「再生区域」と「保全区域」に分かれており、特に「保全区域」は通常は非公開となっています。
(再生区域は、4~10月の土日祝日の9:00~16:30に見学可)
この貴重な湿地は、今回の観察会のほかに、6月と9月に開催される観察会でしか見ることができません。
次回、9月の観察会では白玉星草が見学できます。
一面に真っ白な星を散りばめたような光景は圧巻です。
詳しくは、広報なごや8月号をご覧ください!

消えゆく名古屋の湿地が奇跡的に残った島田緑地自然生態園へ、皆さんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか!

サギソウ サギソウ

解説を聞く参加者 解説を聞く参加者

大渋滞(汗) 大渋滞(汗)

園芸相談Q&A『店で買ったパイナップルからの、実のならせ方は?』

Q63.店で売っているパイナップルから苗を育てて、実をならすことができると聞きましたが、その方法を教えてください。

A63.美味しく食べるだけでなく、育てられると分かると試したくなりますよね。植付の適期は、6月から8月の、温度が高い時期です。
まずは、お店でカットされていないパイナップルを丸ごと買ってきましょう。

【苗の作り方】
①パイナップルの葉のついた頭の部分(冠芽・クラウンと呼びます)を果肉を2~3cmつけて切り取ります。(写真1)
②切り取った基部の部分の下葉を5~6枚はがし、果肉の周辺をそぎ落として、2~3日陰干しにして、切口を乾かします。(写真2)
③切口が乾いたら、5号鉢程度の大きさの素焼きの鉢に差し芽をします。(写真3)
④充分に水をやってなじませ、明るい日陰で1カ月程度管理をします。その後、日当たりで通常の管理を行います。
⑤温度にもよりますが、1~2カ月で発根します。発根したら春から秋まで2カ月に1回の割合いで市販の固形肥料を置肥します。
⑥根が詰まってきたら、一回り大きな鉢に植え替え(2~3年に1回程度)します。実をつけるためには8号鉢程度の大きさが必要です。
⑦用土は、赤玉土6、腐葉土2、川砂2程度の割合のもを使います。

【育て方】
(置き場)冬は室内に入れ、窓越しの光に当て、春から秋は戸外の直接日光に当てます。
(温度)5~6℃あれば越冬しますが、生育するのは春から秋までで、冬は休眠します。
(水やり)冬は鉢土の表面が乾いたら、夏は毎日やります。
(肥料)生育期間中(5~9月)は、2カ月に1回、市販の固形肥料(油粕3:骨粉1の固形肥料、または緩効性の化成肥料)を置肥します。
(収穫)実を付けるまで3~4年かかります。

写真にあるように、ちゃんとクラウンから根が生えてきますよ。

パイナップル クラウン挿し パイナップル クラウン挿し

クラウンから出てきた根 クラウンから出てきた根

園芸相談Q&A『「フルーツトマト」ってどんなトマト?』

Q62.スーパーで見かける「フルーツトマト」ってどんなトマト?

A62.「フルーツトマト」という品種名のトマトはありません。栽培する時に、トマトの生長が悪くならない程度に根の張る範囲を制限したり、水の量を控えることで糖度やうまみが貯えられ、フルーツのように甘くて濃厚な味わいになったトマトを総称して「フルーツトマト」や「高糖度トマト」と呼んでいます。
大玉トマトの場合、一般的なトマトの糖度は5~6度くらいなので、8度以上になると「フルーツトマト」と呼ぶ場合が多いようです。
最近ではスーパーの店頭などで色とりどりのトマトが販売されることが多くなりました。好みの味のトマトを探すのも楽しいかもしれませんね。

トマト トマト

園芸相談Q&A『カンナを育ててみたい』

Q.61 狭いお庭ですが、カンナを植えてみたいです。育てる注意点などはありますか?

A.61 カンナは、花色葉色が鮮やかで目を弾きますよね。おまけに大きな葉っぱは、遠目にもよく目立ち、夏の花壇のポイントとして主役級の植物です。
カンナは大きくはなりますが、狭いお庭でも鉢やプランターでも、十分に日が当たる場所であれば育てることが可能です。ただ、背の高くなる品種と低いままの品種とで、1m以上の背丈の成長差がありますので、購入の際などには、品種選びには気を付けましょう。
植え付け時期は苗が店頭に並ぶ5月から6月頃です。元肥をたっぷり施して植えましょう。6月から7月頃、お花がたくさん咲きますが、その後、あまり花が咲かなくなるようでしたら、肥料切れの可能性があると思いまので追肥をしてください。また、すぐに実(種)が大きくなっていきますので、栄養が実(種)にとられないよう、花後は細めに花茎を根本から切り取りましょう。乾燥には比較的強いのですが、夏場日照りが続くと生育が弱りますので、適時水まきは行ってください。もちろんプランターや鉢で育てる場合には、土の部分が地植えの場合に比べて少ないので、こまめに水まきは必要ですよ。
カンナの原産地は熱帯地方ですので、暑さには非常に強いのですが、冬の寒さには弱い植物です。名古屋では、11月中旬ころまで楽しめますが、その後霜が降りるようになると、地上部は一気に枯れていきます。球根性ですので、冬の間は球根を掘り起こして、暖かい場所に移動させたほうがベストですが、近年の温暖化の影響からか、ここ名古屋ではそのままにしておいても、冬超しが可能になってきました。冬から春の間は、パンジーやビオラ、ストックなどの一年草の植物を植えて彩り、また来年の初夏に地面からニョキッとカンナがとあらわれるのを期待して、どうぞ長~くお楽しみください。

カンナの葉と花                      ※プランターで栽培時の様子 カンナの葉と花                      ※プランターで栽培時の様子

カンナの実(種) カンナの実(種)